漢方豆知識 ○○料とは?
ご訪問いただきありがとうございます。
みなさまは漢方薬の名前の後ろに料がついているものに出会ったことはありますか?
例、五苓散料エキス細粒、桂枝茯苓丸料エキス細粒 など
医療用漢方でおそらく一番よく出会うツムラさんの薬にはついていないですが、ほかのメーカーのものを取り扱うと○○料とついた漢方薬に出会うことがあります。
ちなみにエキス剤の桂枝茯苓丸も桂枝茯苓丸料も同じものなので安心してください。
今回はこちらの〇〇料について説明したいと思います。
まず、漢方薬には○○湯、○○散、○○丸といった名前が付けられています。
この3つの由来はもともとどのようにして飲まれていたのかが関係しています。
〇〇湯は生薬を煎じて得られた液を服用していたものです。多くの医療用エキス剤は生薬を煎じて得られた液を持ち運びやすい顆粒や細粒の形にして製剤化されています。
○○散とつくものはもともとは生薬を粉砕してその粉を内服していたもの。
○○丸は生薬を粉末化したもの、もしくは煎じて得られた液を蜜蝋等で丸めて内服していたもの。
ここで話を○○料に戻します。
この〇〇料は本来の飲み方と変わっている場合につけることとされています。
例 ○○散は本来生薬を粉末にし飲むものだったが、現在はいったん生薬を煎じた液を顆粒状にしているため本来の飲み方と変化しており、○○散料となっている。
少し歴史を感じながら漢方薬を服用してみてはいかがですか?
以上○○料についてでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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