お薬代を節約するための6つの方法

お薬代節約
お薬代節約

こんにちは、薬代の節約は誰もが気になるテーマですよね。医療費の負担を少しでも軽減するために、薬局で薬代を抑える最新の方法をお伝えします。私が実際に薬局を経営している立場から、具体的なアドバイスをご紹介します。日常生活の中で実践できる簡単なテクニックばかりなので、ぜひ試してみてください。

この記事では、「お薬手帳を出す」「かかりつけ薬局を作る」「複数の処方せんを同時に出す」「ジェネリック医薬品を使う」「夜間・時間外は避ける」「マイナンバーカードを使う」という6つのポイントに分けて詳しく解説していきます。これらの方法を活用することで、無駄な出費を抑えながら、効率よく薬を入手することができます。それでは早速、各ポイントについて詳しく見ていきましょう。

1.お薬手帳を使い節約

お薬手帳

お薬手帳を使うことで、薬局で薬の重複や相互作用の確認ができます。不要な薬を減らすと医療費の削減につながります。お薬手帳を病院ごとに分けると、飲み合わせの確認ができなくなるため、すべての病院を一つのお薬手帳にまとめるようにしましょう。

また、お薬手帳を出すと医療費が安くなることもあるため、ぜひ活用をお願いします。

薬剤師のぶ

お薬手帳は紙でも、アプリでも持ってきていただけると医療費の削減が可能です。

お薬手帳によって変わる点数[1],[2]

服薬管理指導料※

・3か月以内に同じ薬局に処方箋とお薬手帳を同時に出す 45点

・お薬手帳忘れもしくは3ヶ月以上間隔が開いて処方箋を提出 59点

1点10円のため、お薬手帳を使う事で、59-45=14点 3割負担で42円の節約に繋がります。

※薬局によっては変わらないこともあります

2.かかりつけ薬局を作る

かかりつけ薬局

かかりつけ薬局を持つことは、医療費節約の大きな助けになります。定期的に同じ薬局を利用することで、薬剤師との信頼関係が築け、個別の健康状況に合わせたアドバイスが受けられるでしょう。いつでも相談できる薬局を持っておくと、お薬の副作用に対して薬が増えていく「処方カスケード」を防ぐことができます。

薬剤師のぶ

お薬手帳でも飲み合わせの確認はしますが、実際に投薬をすることで、患者さんにどの薬が出ていたか覚えます。結果、相互作用の確認の制度が上がるので「かかりつけ薬局」をもちましょう。

併せて読みたい 処方カスケードとは(準備中)

3.複数の処方せんを同時に出して節約

複数の処方箋

複数の処方せんを一度に出すことで、調剤料や管理料の節約が可能です。

具体的には以下の内容になります。[2]

・総合病院の複数科目の処方箋を同時に出すと1回の受付となる。 ★節約効果大

・同日に他病院の処方箋を提出すると、2回目の調剤基本料が100分の80となる。

薬剤師のぶ

複数の処方箋を同じ薬局に出すことで、かかりつけ薬局化につながりお勧めです。

1回の来局で薬がもらえるので、交通費や時間の節約にもつながります。特に慢性疾患の方は、一度に複数の医療機関の処方箋を薬局に持っていくと薬代の節約ができるでしょう。

受付が1回になると調剤基本料45点(調剤基本料1の場合)の他、後発医薬品調剤体制加算などの加算も節約できます。さらに、薬剤調整料も減ることがあるため節約効果が大きくオススメです。

同日に他病院の処方箋を出したときの節約効果は調剤基本料45→36点となり、3割負担で2.7円の節約になります。

4.ジェネリック医薬品を使う

ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分ですが、開発費がかからないため価格が抑えられています。医師や薬剤師に相談して、ジェネリック医薬品を選ぶと医療費の抑制に効果的です。

ジェネリック医薬品の豆知識①

同じ成分のジェネリック医薬品の中にも値段の差があるものがあります。

例.モンテルカスト錠10mg「ケミファ」  1錠40.50円

  モンテルカスト錠10mg「タカタ」   1錠15.60円

ジェネリック医薬品の豆知識②

ジェネリック医薬品に抵抗のある方には、先発医薬品と添加物まで完全に同じように作られる「オーソライズドジェネリック(AG)」と呼ばれる薬もあります。

例.リピトール錠5mg

  →アトルバスタチン錠5mg「VTRS」

薬剤師のぶ

AGがない薬もあるため、薬局で相談してください

ジェネリック医薬品の種類についてはこちら。(準備中)

5.夜間・時間外を避けて節約

夜間・時間外を避ける

夜間や時間外に薬局を利用すると、追加の料金がかかることがあります。できるだけ通常の営業時間内に薬を受け取るようにし、無駄な出費を避けましょう。

追加の料金がかかる可能性のある時間帯

平日 :0~8時、19~24時

土曜日:0~8時、13~24時

休日 :0~24時

薬剤師のぶ

休日に薬局を開けて調剤してもらうと一番値段が高くなります。

6.マイナンバーカードを使う

マイナンバーカードを使うと医療費が安くなる。といった言葉を聞いたことはありませんか?実際にいくら変わるか知らない方が多いのではないでしょうか?

変わる点数は[1][2]

・医療情報取得加算 調剤3/1点(6月に1回)

6か月に1回マイナンバーカードで受付をした場合が1点、マイナンバーカードを利用しなかった場合が3点です。1点10円のため差額は20円。自己負担にすると3割負担で6円の差になります。

薬剤師のぶ

金額としてはあまり大きくないですが、ぜひご利用ください。

[1]令和6年度診療報酬改定の概要

[2] 調剤報酬点数表

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