新型コロナウイルス治療薬
モルヌピラビル(ラゲブリオカプセル🄬)とニルマトレルビル/リトナビル(パキロビッドパック🄬)の違い
2月10日、新型コロナウイルスの飲み薬として2つ目のパキロビッドパック🄬が特例承認されました。
今回は現在厚生労働省で承認されている2つの飲み薬の違いについて比較したいと思います。
成分名 | モルヌピラビル | ニルマトレルビル/リトナビル |
商品名 | ラゲブリオカプセル🄬 | パキロビッドパック🄬 |
作用機序 | ウイルスのRNA配列を変異させ増殖を阻害する | ウイルスのたんぱく質を作るために必要な酵素の働きを抑える |
対象者 | 18歳以上の軽症~中等症 I (重症化リスク因子あり) | 成人および12歳以上かつ体重40kg以上の小児の軽症~中等症 I (重症化リスク因子あり) |
投与開始時期 | 症状発現後5日目以内 | 症状発現後5日目以内 |
注意点 | 奇形などの影響が報告されているため、妊婦または妊娠している可能性のある女性には投与しない。 | 飲み合わせの悪い薬(併用禁忌薬)が多い。 抗不整脈薬、降圧剤、睡眠導入剤など。 |
入手方法 | 国が所有し、登録医療機関及び対応薬局を通じて供給 | 国が所有し、登録医療機関及び対応薬局を通じて供給 |
臨床試験結果(国際共同試験) | 入院または死亡の割合を50%有意に減少させた(中間解析) 全症例解析では30%有意に減少させた※ | 入院または死亡の割合を89%有意に減少させた※ |
※厚生労働省ホームページより抜粋
当薬局では現在取り扱いはありませんが、安定的な入手が可能になれば一般的に流通し、今後情報が改訂される可能性があります。
開発中の治療薬も多数あります。
今後の動向に注目です。